QOL向上を目指したクローン病の集学的治療-肛門病変を含めて-
クローン病の治療目的で重要なのはQOLを向上することである。内科治療においては分子標的治療薬をはじめとする薬物療法や狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術によりさらなるQOLの向上が期待される。外科治療においては内視鏡手術が主流となりつつあり、痔瘻に対しては新規薬剤により治癒率向上が報告されている。また、薬剤師や栄養士、ソーシャルワーカーなどの様々な業種が参加する機会が増え、就業などのライフスタイルに関して対応する施設も増加傾向である。各施設の現状や取り組みについて幅広くご報告していただきたい。