潰瘍性大腸炎の手術適応および術前・術後管理を再考する-内科治療抵抗例とUCANを中心に-
潰瘍性大腸炎(UC)に対する内科的治療は、新規治療薬の登場により目覚ましい進歩を遂げている。ただし、選択肢が増えることにより、治療の過程で薬物療法を続けるか、手術を選択するべきか悩む症例が増えてきた。一方、UC関連腫瘍(UCAN)の治療は外科手術が基本ではあるが、内視鏡技術の進歩により早期診断例が増えてきた。そのため、内視鏡治療が選択されるようになってきているが、施設ごとに治療適応基準などが異なっていると考えられる。本セッションでは各施設のリアルデータをもとにした内視鏡治療抵抗例やUCANの治療ストラテジーや治療成績などを提示して頂き、内科と外科の立場から治療戦略や限界・問題点に関する情報を共有したい。