第49回日本大腸肛門病学会九州地方会/第40回九州ストーマリハビリテーション研究会

会長挨拶

会長

第49回日本大腸肛門病学会九州地方会
第40回九州ストーマリハビリテーション研究会
会長 平井 郁仁
(福岡大学医学部 消化器内科学講座 主任教授)

第49回日本大腸肛門病学会九州地方会および第40回九州ストーマリハビリテーション研究会を2024年(令和6年)9月21日(土)に、アクロス福岡にて開催する運びとなりました。約50年の歴史と伝統がある学会と皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)が中心となって開催される意義深く、重要な研究会の会長を拝命し、責任の重さを感じています。

大腸肛門病学会は、消化器外科、消化器内科、肛門科の3科を柱とした学会ですが、外科や肛門科の先生方が注力され、内科医はやや端くれのような存在かと思います。ただし、消化器内科を専門とする医師にとって、大腸および肛門疾患の理解は重要で、本学会の存在意義は内科医にとっても大きいものと考えています。消化器内科医の私が拝命したからには多くの内科医が参加し、大腸肛門病の診療に関して外科および肛門科の先生方と共に学び、議論する場にする使命があると思っています。その目的を達成するために、各科のエキスパートの先生方と相談しながらプログラムを作成しました。

九州ストーマリハビリテーション研究会は、人工肛門、人工膀胱に関するケアのあり方を追求する会で毎回多くのメディカルスタッフが参加されています。日進月歩である現在の医療の現場では、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど多職種が関わり、患者さんを支えるチーム医療が必要不可欠です。副会長の楢崎看護師とストリハに関わる多くのWOCナースとプログラム内容を吟味し、作成しました。患者さんに、より良い医療を提供するための発表、議論および次世代WOCナースの育成のための教育の場にして頂きたいと思います。

今回の学会テーマは、「大所肛所より病を診る」としました。引退される大御所の先生に対する言葉として“大所高所からご指導頂きたいと思います”と話したときにひらめきました。大腸・肛門の疾患を克服するために、様々なアプローチで解決策を模索する機会になればと思います。

9月下旬の過ごしやすい気候の時期で、さらに3連休の初日が開催日です。福岡は観光地も多いですが、何といっても美食の街として知られています。「ガストロノミー」という言葉がありますが、この言葉は古代ギリシャ語の「ガストロス(消化器)」と、「ノモス(学問)」が語源といわれています。学会・研究会で、「ガストロス」の「ノモス」を追求し、議論した後には、是非「ガストロノミー」の街である福岡を満喫して頂ければと思います。皆様の参加と来福を心からお待ち申し上げます。

大会長 平井 郁仁(福岡大学医学部 消化器内科学講座 主任教授)
副会長 楢崎 和美(福岡大学病院 看護部 消化器センター 看護師長)